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天の目 | 光日子
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個展出展作品 / FOR EXHIBITION

天の目Ten no Me — The Eye of Heaven

制作年
2026年
作品サイズ
444 × 444 mm(正方形)
額装
油彩額縁 MRN-A3008-G ゴールド(UVカットアクリル)/額縁外寸 648 × 648 mm
技法
デジタル絵画/キャンバスへのジークレー印刷(ベニヤパネル張り)
仕上げにラーの目の周囲とファラオの冠へ金を施す予定
種別
一点物 / 個展にて展示・販売予定
個展
2026年内〜2027年初頭(会期・会場は準備中)

※本作は、開催予定の個展にて展示・販売を予定している一点物の作品です。会期・会場は準備が整い次第ご案内いたします。ご購入・ご予約のご相談は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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The Story Behind

力を持つ者ほど、剣ではなく花を。

はじまりは、夢に現れたファラオ

なぜ突然、エジプトの壁画風の絵なのか――。

きっかけは、夢の中にこのようなモチーフが現れたことでした。それが何を意味していたのか、私には分かりません。ただ、「描きなさい」と言われているような気がしたのです。それが、この作品のきっかけでした。

剣ではなく、花を ― 構図が浮かぶまで

夢の中の光景を思い出していくうちに、全体のイメージが湧いてきました。ラーの目、流れるヒエログリフ、そして王の位置。その位置関係が、自然と浮かび上がってきたのです。

王には当初、剣を持たせるつもりでした。けれども、そうではない、という直感がありました。

そこから全体を見直したとき、なるほど、と腑に落ちました。力を持つ者ほど、剣ではなく花を持つ。権力や立場を持つ者こそ、力の弱い者に慈しみを持って接し、自らに与えられた使命を、感謝とともに果たしていく。作品は、そこへ行き着きました。

「天の目」― お天道様が見ている

ファラオの姿を、太陽神ラーの目が静かに見守っています。

日本には昔から「お天道様が見ている」という言葉があります。誰かが見ているから正しくするのではなく、誰も見ていなくても、自分の役割を果たす。自らの行いを、もう一人の自分の目で見つめること。逃げることのできない太陽の眼差しは、その象徴でもあります。題名の「天の目」には、その意味を込めました。

木は実り、足跡は残る ― 時を越えるもの

正しい使命を持つ者のもとには、やがて木が育ち、実を結ぶ。

そしてその生き方は、ピラミッドのように、時を越えて足跡として残っていく。

44.4 という数 ― 四と四で、しあわせ

作品寸法は 44.4 × 44.4 cm。私にとって「4」は、安定と王を象徴する特別な数字です。

画面の砂漠と宇宙の境界にも、「4」と反転した「4」が向き合うような構成を忍ばせています。

四と四。日本語の響きでは、「し」と「し」を合わせて ―― しあわせ。

力を得ることではなく、
その力を何のために使うのか。
この作品には、その問いを込めました。

天と人をつなぐヒエログリフHIEROGLYPHS

天の目 ラーの目とファラオの間を流れるヒエログリフ
ラーの目とファラオのあいだを流れる文字の帯

ヒエログリフとは

ヒエログリフとは、古代エジプトの神殿や墓の壁面などに残されている、エジプト象形文字です。

この作品では、ヒエログリフを単なる模様として入れているのではありません。一つひとつの文字を調べたうえで選び、それぞれに意味を持たせています。

ラーの目の側 ― 天が与えるもの

ラーの目に近い側には、

「見返りを求めない愛と慈悲をもって、
人の試練や成長を見守り、生命を与える」

という意味を込めました。

天の目 ヒエログリフの帯の下部と花を持つファラオの手
文字の帯の下部と、花を持つファラオの手

ファラオの側 ― 人が果たすもの

そして、ファラオに近い側には、

「与えられているものに感謝し、
愛をもって、自分に与えられた使命を果たす」

という意味を込めました。

天は、見返りを求めずに与える。
そして人は、自分が置かれた立場の中で、
果たすべき役割を果たしていく。
その関係を、上下のヒエログリフで表現しています。

札幌軟石の肌 ― 火が秘めた記憶STONE TEXTURE FROM SAPPORO

石山緑地(札幌市南区)札幌軟石の石切り場跡
石山緑地(札幌市南区)。札幌軟石の石切り場跡

壁画の肌を、札幌の石から

古代エジプトの壁画のような、表面のざらざらとした質感を出すために、札幌市南区の石山緑地で石の断面を写真に撮り、その写真をテクスチャーとして画面に重ねています。

石山緑地の石の断面(ノミ跡)石山緑地の石の断面

支笏の噴火から生まれた石

石山緑地は、札幌軟石の石切り場の跡を公園にした場所です。札幌軟石は、約4万年前の支笏火山の大規模な噴火で生じた火砕流が、冷えて固まってできた石。明治のはじめから採掘され、いまは北海道遺産にも選ばれています。

火の力によって生まれ、長い時を刻んできた石。その歴史も、この作品の中に組み入れています。

※ 石山緑地の写真(本章掲載分・作品のテクスチャーに使用したもの)は、すべて作者自身が撮影したものです。無断転載・転用はご遠慮ください。

ファラオの胸に刻んだ九条の紋NINE-RAY CYMATICS CREST

「はんせい(反省)」の音から生まれた九条のサイマティクス紋

今回のサイマティクス ― 王の心構え

私の作品には、毎回サイマティクスの模様を入れています。今回のテーマは「王の心構え」です。

日々の行動をみずから顧みる「はんせい(反省)」という言葉の音を、私のサイマティクス装置で板に響かせたとき、振動によって浮かび上がった形。それを九つ揃えて作ったのが、この放射状の九条の紋です。放射線で九条をなす紋は、日本の神紋・家紋にもほとんど例がありません。

九という数

古代エジプトでは、創造神アトゥムから始まる九柱の神々を「エネアド(九柱神)」と呼び、ひとつの神統として祀りました。この神々は、エジプトの言葉で「九」そのものを意味する語で呼ばれていました。またエジプトでは、三は「多い」を、三の三倍である九は「すべて」「完全」を表す数でした。

数秘の世界でも、三・六・九は宇宙の成り立ちに関わる数とされ、九はその最後に満ちる、完成の数です。

ラーの目の下で

太陽神ラーの目は、すべてを見守る存在の象徴です。そしてファラオの務めは「マアト」――真理・正義・秩序――を保つことでした。王は死後、その心臓をマアトの羽根と天秤にかけられ、釣り合わなければ先へ進めないとされました。王であるからこそ、心の内が問われるのです。

天の目で、自らを見る力

力を持つ者こそ、日々みずからを顧みる。自分を天の目、ラーの目で見つめる客観性こそが、自らの使命を正しく進めていくための力になります。

その心構えを表すこの紋を、ファラオの胸、心臓の位置に置きました。この心構えを胸に秘め、天の目とともに生きていく。この絵には、そうした王の姿勢を込めています。

音から生まれた形が先にあり、意味はあとから見つかりました。エジプトの九柱神も、数秘の九も、もとからそこにあったものです。それらが一枚の絵の中で重なったことを、私は大切にしています。

絵画作家 光日子(こひこ)

額装イメージFRAMED FOR EXHIBITION

この作品は、紙ではなくキャンバスにジークレー印刷を施し、それをベニヤパネルに張ったものを、油彩用の額縁に納める仕様です。キャンバス仕立てにしたのは、印刷の上からさらに手を加えるためです。仕上げとして、ラーの目の周囲とファラオの冠に金を施し、作品を完成させたうえで展示する予定です。

天の目 額装イメージ(ゴールド油彩額・648×648mm)
出展時の額装イメージ図(額縁外寸 648 × 648 mm)
作品サイズ
444 × 444 mm(正方形)
本体
キャンバスへのジークレー印刷(ベニヤパネル張り)+金の仕上げ(予定)
額縁
油彩額縁 MRN-A3008-G ゴールド(UVカットアクリル)
額縁外寸
648 × 648 mm
重量
約 5.7 kg(目安)
ご購入・展示のお問い合わせ
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